【Webすしおおさか】令和8年1月号

組合活性化に向け前進

大阪府鮓商生活衛生同業組合理事長 成尾 友紹

新年あけましておめでとうございます。

平素より組合運営に対し、組合員の皆様には多大なるご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨年を振り返りますと、大阪・関西万博に出店した「鮓 晴日」の準備および運営に、多くの時間と力を注いだ一年となりました。組合としても大きな経験と成果を得ることができたと感じております。

そして本年は、組合員の増強に本腰を入れて取り組んでいきたいと考えております。大阪には約2,500店舗のすし店があると言われており、決して少ない数ではありません。その中で、なぜ組合への加盟につながっていないのかを改めて見つめ直す必要があると感じています。

各支部という枠組みや、集金業務に携わる方々の高齢化など、これまで当たり前としてきた仕組みを再検討し、より加入しやすく、参加しやすい組合の体制づくりを進めてまいります。

また、「組合に加盟するメリットは何か」と問われることも少なくありません。各種保険への加入、事業資金の支援、さまざまな手数料の割引、資格試験への後押しなど、簡単に挙げただけでも多くの利点があります。加入して決して損のない団体であるにもかかわらず、その周知が十分でなかった点は反省すべき課題です。本年は宣伝力の強化にも力を入れてまいります。

さらに、組合活動に積極的に協力していただける仲間を増やすことにも取り組んでいきたいと考えています。組合活動を通じて得られる出会いや気づきは多く、すし職人として、また経営者としての成長につながる機会も少なくありません。楽しい経験も含め、組合に加盟することの醍醐味の一つであると感じています。前向きな仲間とともに、より活気ある組合を築いていきたいと思います。

結びに、これをお読みの皆様にとって、本年がより良い一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
今年も一緒に頑張ってまいりましょう!

魅力発信で来店増目指そう

全国すし商生活衛生同業組合連合会 会長
東京都鮨商生活衛生同業組合 理事長 浅野 哲哉

令和8年の新春を迎え謹んで新年のご挨拶を申し上げます

昨年は、ここ数年来続く円安ドル高の状況の中、スタート致しました。

4月には大阪で55年ぶりに万博が開かれ、開幕前、マスコミが会場内での飲食代が高額など厳しい報道をしたため、来場者数が少なく予想されていましたが、後半に来場者が増え、昭和45年の時には及ばないものの、予想より多くの方々が来場されました。

7月には参議院議員選挙があり、与党が議席を減らし、ネットを活用し諸外国に忖度をしない解りやすい政策を掲げた政党が躍進し、ネットではテレビや新聞が報じない様々な裏話までもが発信され、昨年の参議院議員選挙では、選挙においてネットが結果を左右する状況が生まれました。

景気に目を向けますと、相変わらずの円安により全体的な物価上昇が続き、日経平均株価は上昇を続け、10月には5万円を超えましたが、バブル期の株価上昇とは違い、全体的な景気上昇が全く感じられません。

政府は、数年前から賃上げを推奨しているものの、応じられるのは一部の大企業に限られ、多くの業種で賃上げ出来ず、給料は上がらず物価だけが上がっているという状況が続く中、少子高齢化により新卒者が減少したため、国内主要企業では、新卒者の初任給を高額にするなど人材獲得競争が激化しております。

また、少子高齢化は、国の年金制度にも暗い影を落とし、厚生労働省は、企業規模要件(従業員数)をもとに段階的に被用者保険(健康保険・厚生年金)の適用拡大を進め、従業員10名以下の事業所にも被用者保険(健康保険・厚生年金)の適用拡大を進める事になりました。

近年、就労人口の減少により、飲食店に限らず建設業など現場での仕事をする方が減り、人材確保の為、従業員に週休2日を与える事業所が増えつつあります。

このような状況の中、11月11日には、お客様へすしの食材に対するご理解を深めて頂く事を目的として、都内ホテルですし食材セミナーを開催致しましたが、運営にあたった若手組合員同士の交流が深まり、みなさまのご協力もあり成功の裡に終了する事が出来ました。

令和に入り、新型コロナウイルスや原材料費の高騰など様々な問題に直面し、従来通りの商売をする事が難しくなりましたが、良質な食材を使い、洗練された技術で美味しい商品を提供し、ホームページやスマートフォンで情報発信を行い、お客様が来店されるよう、日々頑張ろうではありませんか。

私は、組合行事に参加し、他の組合員の方々と仕入や接客サービス、販売促進等について意見交換を行い、ご商売に役立つ何かを見つけて下さる事が、最大の組合加入メリットではないかと常日頃から思っております。

末尾に、皆様のご活躍を心からご祈念申し上げ、新春のご挨拶と致します。

知恵・力合わせて大阪の食を次世代へ

大阪すし商組合商友会会長
アサヒビール㈱近畿圏大阪支社長 市野 周平

謹んで新年のご挨拶申し上げます。

大阪府鮓商生活衛生同業組合の皆様におかれましては、旧年中のご厚情に心より御礼申し上げますとともに、新春を迎え、皆様の益々のご健勝とご繁栄をお祈り申し上げます。

昨年は大阪・関西万博を契機に、国内外から多くの観光客が訪れ、大阪の街に活気が戻りました。観光需要の回復は顕著で、2025年には前年同期比35%増の来阪者数を記録し、観光消費も大きく伸びました。こうした流れは本年も続き、飲食業界全体にとって追い風となることが期待されます。日本のフードサービス市場は2031年までに約113%の成長が見込まれ、健康志向や利便性、体験型サービスへの需要が高まると予測されています。鮓業界においても、国内市場の安定成長に加え、海外での鮓需要が年率約6%で拡大しており、世界的な注目はさらに高まっています。

大阪府鮓商生活衛生同業組合様におかれましては、昨年の万博において『鮓晴日(すしはれのひ)』様を通じ、世界中の来場者に「本物の味」を届け、日本の鮓文化の魅力を広く発信されました。その功績は、業界全体にとっても大きな誇りであり、心より敬意を表します。

一方で、2026年はさらなる挑戦の年となることでしょう。人手不足、原材料価格の変動等への対応など課題は少なくありません。こうした状況を乗り越えるためには、組合員の皆様と私ども商友会が一体となり、知恵と力を結集することが不可欠です。私たちは、安定した食材供給はもちろん、最新の情報や技術の共有や販促支援などを通じて、皆様の事業発展に寄与できるよう、より一層努力してまいります。

また、消費者ニーズは「安心・安全」「付加価値」「体験型」へと進化しています。伝統を守りながら、こうしたニーズに応える工夫が求められる時代です。地産地消の推進や季節感を活かしたメニュー、SNSを活用した情報発信などの取り組みが、今後ますます重要になると思います。商友会各社としても、こうした挑戦をご支援すべく積極的に取り組みたいと考えております。

結びにあたり、本年も大阪の食文化を守り育て次世代へと継承するため、商友会一同、誠心誠意努力してまいる所存でございます。大阪府鮓商生活衛生同業組合様の益々のご発展と組合員の皆様のご繁栄とご多幸をお祈り申しあげ、年頭のご挨拶といたします。

全国すし連「火災共助会」

申込は3月31日(火)まで
年会費1,000円で全焼100万円など

全国すし連の令和8年度「火災共助会」への加入を受け付けています。年間1,000円の会費で万一の火災に備えてぜひご加入をご検討下さい。

この保険は、希望する方のみ、申込を受け付けております。加入を希望される方は、各支部の支部長もしくは、組合事務局までお知らせ下さい。

支部でまとめて加入される場合は、支部長が加入される人数をまとめて、名簿を事務局までTEL・FAX・メール・LINEでお知らせ下さい。その後、締切日までに会費を納入して下さい。

▼該当期間 令和8年4月1日~令和9年3月31日
▼共助内容 全焼100万円、半焼50万円程度(罹災証明書、現地調査する場合あり。地震など天変地異には支給無し)
▼加入資格 組合員に限る
▼会  費 年間1,000円

一陽来復

  『巻き寿司が 豆まきまでも 追い払い』  
 
とあるアンケートによると、節分に行う行事として、巻き寿司を食べることが、豆まきをおさえて一位になったとか。

大阪発祥の風習が、もはや全国に定着していることは、大変喜ばしい事だ。

ここで改めて、なぜ節分に巻き寿司を食べるのか思い起こしてみた。

基本的なところとしては、まずその年の恵方(陰陽道による)には、一年の幸福をもたらす神である歳徳神(としとくじん)がいること。その恵方に向かって巻き寿司を切らずに、歳徳神にお願いをしながら黙って食べると、願い事が叶うということである。

よく考えてみると、我々寿司屋は大変ありがたい仕事をさせていただいている。人々の幸せを招く縁起物を作っているのである。

本数をさばく事ばかりを追求せず、食べるお客様の気持ちを考えよう。

神様にお願いする時の気持ち、またどうすることも出来ず、ただすがるしかない時の気持ちは、誰もが体験しているはずだ。その時の事を思い出しながら、心を込めて巻いて差し上げよう。

ドスンと太いのは良くない。しゅっとしていて、持ったときの手触りもすっきりとした感じが良い。中に巻き込む具は、かぶってもかぶっても整って並んでいる景色が現れ出るように。

少々値が張っても「鮓組合加盟店の巻き寿司は、美味しいのはもちろんのこと、なんや願い事が叶いそうや」とお客様から喜ばれますように。       

◇新連載スタート!
タイトルの 『一陽来復(いちようらいふく)』 は、良くないことが続いた後に、良い事が巡ってくることを意味する言葉です。
この新連載では、寿司に込めた想いや職人の心、季節の知恵など、日常にちょっとした幸せを届ける読み物です。
今後の連載もどうぞお楽しみに!!