【Webすしおおさか】令和8年2月号

万博の成果を組合の力に

網元本館で新年会開く

新年の門出を祝う恒例の新年会が1月22日、網元本館で開かれ、組合員、商友会商社、来賓が一堂に会して新春の親睦を深めた。

桝本書記長の司会で開会し、粟飯原副理事長が開宴あいさつを述べた。続いて、成尾理事長が新年の挨拶に立ち「明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年は大阪・関西万博の『鮓晴日』の運営に、ほぼ1年を費やしました。大変な取り組みでしたが、日本のすし文化を世界へ発信できたことは、組合としても非常に大きな経験でした。今年はその経験を糧に、組合員増強に本腰を入れたいと考えています。組合の力を強くすることが、それぞれのお店の未来につながります。今年はそのためにできることへ力を集中させますので、引き続き大阪鮓組合をよろしくお願いいたします」と抱負を述べた。

続いて、大阪府健康医療部生活衛生室食の安全推進課食品表示グループ課長補佐・久米早苗様より「府内の衛生環境の向上を目指し、日頃から食品衛生施設への監視指導を行うとともに、事業者向けのHACCPセミナーや食の安全安心認証制度の運用を進めています。食の安全は府民の信頼の基盤です。今後も施策を一層推進してまいりますので、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます」。続いて、大阪市健康局生活衛生部生活衛生課長・亀本啓子様より「万博で得られた経験や成果をレガシーとして活かし、国内外とのビジネスや多様な交流をさらに広げていきます。未来につながる取り組みを継続し、大阪の持続的な成長を確かなものにしていきたいと考えています。そのためにも、皆様との連携が欠かせません。引き続きご支援とご協力をお願いいたします」との言葉が寄せられた。

商友会を代表して、アサヒビール㈱近畿圏大阪支社近畿圏担当本部長・人羅隆史様より「万博での『鮓晴日』の取り組みは大きな成功だったと思います。日本のすし文化を世界へ発信する貴重な機会になりました。こうした経験をきっかけに、食文化の交流がさらに広がっていくことを期待しています。我々も商品やサービスに磨きをかけ、皆様のお役に立てるよう努力してまいります。今年は丙午の年。勢いよく前へ進む年とされています。業界の発展と皆様のご繁盛、ご健勝を祈念いたします」と述べ、乾杯の音頭を取った。

会場は終始なごやかな雰囲気に包まれ、歓談の輪が広がった。宴の途中には商友会各社によるあいさつや商品紹介も行われ、交流を深める場となった。

締めくくりは粟飯原副理事長の中締めあいさつ、続いて成尾理事長による大阪締め。新しい一年への期待を共有しながら、新年会は盛会のうちに幕を閉じた。

今年の節分どうだった?

討論会「節分を終えて」

組合では2月12日、理事会終了後に節分商戦について意見交換が行われました。
以下、内容抜粋。

A:今年の節分はどうでしたか。うちはだいたい例年通りで、全体としては落ち着いた動きやったかなという印象です。
B:うちは今年、だいたい400本くらいでした。『半分に切ってほしい』とか『3分の1にしてほしい』いう声も多かったです。
C:今年は去年より200本ほど減って、1,300本でした。上巻きはちょっと増えましたね。値上がりの影響で、すしみたいな贅沢は控える人もいるのかなと思いました。ただ、売れ残りがなかったのは良かったです。 A:巻きは何人くらいでしていますか?
C:機械も使いながらですけど、基本は3人で巻いてます。シャリは前日から炊いて準備してます。
A:機械巻きは、作り手側から見たら違和感ありますが、お客さんの反応はどうですか?
C:何も言わなければ特に気づかれないです。知り合いに打ち明けたら『せやろなあ』くらいの反応でした
D:うちは400〜500本くらいで、これも例年通りです。それ以上は無理せず、売り切れたら終了にしています。巻きは2人でやってます。
E:うちは80本です。全部一人で仕込みから巻きまでやるので、それが限界ですね。でも、全部手作りでおいしいって言ってくれるお客さんが多くて、それを楽しみに来てくれてます。
F:親父が年明けに手術したこともあって、今年は予約を取らなかったんです。それでも結果的に500本くらいは巻きました。
A:皆さんお疲れ様でした。全体的に例年並みに動いて、売り切りの工夫もだいぶ進んできた感じがします。
C:パートさんの提案で、海苔が破れたものを訳ありで半額販売したら、すぐ売り切れました。今年はロスが出なかったのが大きいです。
A:恵方巻はもう全国的に定着してきましたね。東北のほうでは、夜営業が厳しくても節分の日は買いに来てくれると聞きました。今後は、組合オリジナルの巻きずしを考えてみるのも面白いかもしれません。

消費税食料品0%について

大阪府鮓商生活衛生同業組合理事長
成尾 友紹

この政策は実現するのでしょうか。

実はこの政策については素直に喜べず、首を傾げてどうなるんだろうと悩んでいます。

まず、私の店で置き換えてみますと、店内飲食での売り上げ、お持ち帰りの売り上げ、出前の売り上げと3つあります。皆さんのお店でも同じと思います。

食料品の8%が0%になるなら、出前、持ち帰りが0%になる事になります。

同じ物を店内で食べれば消費税が10%かかり、出前や持ち帰りでは0%と値段が1割も変わってきます。

このあたりでもなんとなくまた、頭を捻らなければならない事態になりそうです。

また、消費税を納める時、これまでは、魚や野菜などの仕入れにかかった分の消費税は、売り上げにかかる消費税から差し引くことができました。

ですが、もし仕入れが0%になると差し引ける分もなくなるため、結果として納める消費税が増える可能性があるということです。

だからといって、出前や持ち帰りだけにすれば解決する、というほど単純な話でもなさそうです。

また、持ち帰り専門店やデリバリー専門店の時代が来るのでしょうか。

数年前からずっと値上げラッシュが続いています。食料品0%になっても、最初は消費税分が安くなったと実感できるかもしれませんが、そのうち値上げラッシュが続き、結果として利益を圧迫する可能性もあり、気がつけば税負担が経営を圧迫する事態には注意しなければなりません。

全国すし連の会合でもこの議題は上がっていました。私もこの消費税食料品0%には注視していきたいと思います。

話は変わりますが、税金の事を文章にするって難しいですね。

太平洋クロマグロ新ルール

今年4月から流通管理が強化

令和8年4月1日から、太平洋クロマグロのうち30㎏以上の大型魚で、解体前の状態(ラウンド・GG・ドレス)が新たな流通管理の対象に入る。ねらいは資源を守りながら、流れをより透明にすること。小売・外食の現場でも、仕入れ時の確認と記録が日常業務の一部になる。

対象の大型魚を仕入れる際には、販売元から必要な情報を受け取ることが前提となる。天然魚なら名称や漁船名、産地での重量、陸揚げ日。養殖魚なら養殖業者名や養殖場の所在地、出荷日など。これらは伝票の記載だけでなく、タグ番号やQRコードでの確認でも対応できる。

さらに、受け取った情報に買受日や販売元、仕入時の重量を加えた取引記録を残し、請求書や納品書と合わせて3年間保存することが求められる。形式は紙でも電子でもよく、特別な設備が必要になるわけではない。

一方で、ブロックやフィレ、サクなど、すでに解体された状態での取引は対象外。実務の負担を抑える配慮も織り込まれている。

問=水産庁加工流通課水産流通適正化推進室(℡03-3502-8111)または水産庁Webサイトで確認。

勤続5年以上の従業員の推薦を

第68回通常総会で表彰

組合では第68回通常総会において、優良従業員表彰を行います。本表彰は、日々の業務を支え、長年店舗に貢献されてきた従業員の皆さまへの感謝と敬意を表するものです。該当される方がおられましたら、店主の皆さまからぜひご推薦ください。

なお、勤続6年以上の方を対象とした大阪府飲食旅館生活衛生組合連合会の永年勤続優良従業員表彰も予定されています。詳細でご案内いたしますので、あわせてご検討ください。

▼表彰対象 同一店舗に勤続満5年以上の従業員で、令和3年3月31日までに入店し、現在も従事されている方
 ※過去に本表彰を受けた方は対象外となります。
 ※勤続6年以上の方は、上記の永年勤続優良従業員表彰もあわせてご検討ください。
▼記念品料 無料
▼申込方法 4月20日(月)までに、組合本部事務局まで 

婦人功労者表彰 推薦のお願い

第68回全国すし連宮城大会で表彰

全国すし連が11月11日に開催予定の第68回全国すし連宮城大会における「婦人功労者表彰(内助の功・特別表彰)」の推薦を受け付けています。本表彰は、長年にわたりすし業を支えてこられた方々のご尽力をたたえるものです。該当される方がおられましたら、ぜひ積極的なご推薦をお願いいたします。

▼表彰の種類
 ▽内助の功=内助の功として、30年以上すし業に携わってこられた方。
 ▽特別表彰=夫君を亡くされた後、10年以上すし業を支えてこられた婦人経営者の方。
▼申込方法  推薦調書に必要事項をご記入のうえ、組合本部事務局まで
▼締  切  5月15日(金)必着

働けない期間の安心備え

全国すし連 団体所得補償保険

病気やケガによって、思いがけず仕事を休まなければならなくなることは、誰にでも起こり得ます。収入が一時的に減ってしまう一方で、治療費や店舗の維持費などは変わらず必要になるため、経営や日常生活への影響は決して小さくありません。

こうした万が一に備える制度として、全国すし連では団体所得補償保険を用意しています。平成17年の開始以来、多くの組合員の皆さまが加入し、安心して仕事を続けるための支えとして活用されています。

この保険は、就業できない期間の所得を補うことを目的とした制度です。仕事中はもちろん、私生活での病気や事故も補償の対象となります。店舗を守る立場にある方にとって、現実的で心強い備えといえるでしょう。
■病気やケガで働けなくなった場合
▽仕事中、私生活を問わず24時間補償(国内外対象)
▽加入時の健康診断は原則不要
 ※健康状態によっては加入できない場合があります
▽最長1年間の補償
▽店主、家族従業員、アルバイトなど69歳まで加入可能
8日以上仕事に従事できない状態になった場合に、保険金が支払われます。ここでいう就業不能とは、治療や入院などにより業務が行えない状態を指します。
■ご加入の流れ
1.加入依頼書を提出
2.申込書が届き、必要事項を記入して返送します
3.手続き完了後、翌月1日から補償が開始されます(補償期間は11月1日から翌年11月1日まで)
■月々の所得を補償する仕組み
《契約例(1口)》保険金額=最高5万円、保険期間=1年間、免責期間=7日間、支払い方法=口座振替(月払い)
男女同一条件で、満期返戻金や配当はない、分かりやすい設計となっています。
万が一の際には、診断書などの必要書類を準備し、代理店を通じて請求を行います。補償内容や条件の詳細については、加入時の資料や取扱代理店でご確認ください。
加入・詳細は組合事務局まで。

『外食・中食における食物アレルギーの情報提供の取組み』

《大阪育ちのこころちゃん通信》 (75)
大阪府健康医療部生活衛生室 食の安全推進課

容器包装に入った食品には、「食物アレルギー表示」が義務付けられています。特に「えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生」の「特定原材料」は、必ず表示をしなければなりません。
外食や中食(※)では、アレルギー表示が義務付けられていませんが、患者やその家族からの「外食・中食でも安心して食事を楽しみたい」という要望を受け、事業者が自主的にアレルギー情報を提供する取組みが始まっています。

情報提供の際は、最新かつ正確な内容であるよう心がけましょう。「定番メニュー」など、できる範囲から始めるのも一つです。また、意図せぬ混入の可能性を伝え、「食べられるかどうか」の判断はお客様に委ねましょう。問合せには正しい知識を持つ店員が対応し、わからない場合はそのように伝え、曖昧な回答を避けることが重要です。

阪府では飲食店を利用する外国人の食物アレルギー事故を防止するため、ピクトグラムを用いた多言語(11言語)の「食物アレルギーコミュニケーションシート」を作成しました。飲食店の皆様にご活用いただければ幸いです。詳細は以下からホームページをご覧ください。
(※あらかじめ容器包装されずに販売される弁当や店頭で対面販売される総菜等)

<問合せ先>
大阪府健康医療部生活衛生室食の安全推進課 食品表示グループ(℡06-6944-6319)

一陽来復

突然わき起こってあっという間に過ぎ去った総選挙。かかった費用は約八百五十億円だとか。選挙戦が十六日間だったので、単純計算で一日に約五十三億円かかったことになる。

我々大阪鮓組合が関与した大阪・関西万博。これに投入された税金は運営費も含め、約三千億円と聞く。会期が百八十四日間だったので、一日平均で約十六億円の税金を使ったことになる。

もちろん単純に二つを比較できないが、当初税金の無駄使いだと言われていた万博と比べて、三倍超の税金が選挙に消えていった、という見方も出来る。

時の首相の判断一つで、すごい事が突然全国隅々にまで起こるものだ。

結果は首相の思惑通り、いや恐らく思惑以上に自民党が圧勝した。天下取りは庶民感覚だけではなし得ないものだと思い知らされた。

今回自民党は、食料品の消費税二年間ゼロを実現するための議論を加速させるとしている。店内飲食10%課税が残るとなれば、飲食業界は深刻な影響を受ける。仕入れが安くなると喜んでいてはいけない。原則課税の場合、値段を下げて売上高をおさえない限り、仕入れの時に消費税を払うか、納税時に一度に納めるかの違いになるだけだ。納税時に仕入れにかかった消費税を控除する処理がなくなるからである。

コロナ禍の時、ビール業界がワクチン接種を後押ししてくれた様に、飲食業界はビール業界など関連業界の力を借りて、対策を打てないだろうか。

政治家には国民の色々な立場に立って、熟議を重ねてもらいたい。

連載「すしや万歳」を終えて

―長年の執筆を振り返る―

20年以上にわたり機関紙に連載され、多くの組合員に親しまれてきた「すしや万歳」。営業の現場で感じたことや、職人としての視点、日々の小さな気づきまで、等身大の言葉で届けられてきた。その連載が一区切りを迎えたことを受け、執筆者に話をうかがいました。

―長年連載を続けてこられました。率直なご感想をお聞かせください。
「新聞づくりを考える中で、こういう読み物があったら面白いんじゃないかというのが出発点でした。最初に書いたときの反響が思いのほか大きくて、『面白い』と言ってもらえたのが励みになりました。新聞が届いたら、楽しみに読んでもらえる。そんなスペースができたことが嬉しかったですね」

―毎月欠かさず書き続けるのは簡単ではなかったと思います。
「気軽に読んでもらえる記事を目指していました。連載は次の筆者へと引き継がれましたが、これからも新しい視点で続いていくのが楽しみです。組合員の皆さんから日常のちょっとした話題や情報が集まれば、新聞はもっと身近な存在になると思います。そういう形を目指していけたらいいですね」

―連載は一区切りですが、今後についてはいかがでしょうか。
「組合員の皆さんが抱える課題や疑問について意見を出し合い、それを紙面で共有するのも面白いと思います。新聞が交流の場になればいいですね」

長年にわたり積み重ねられてきた文章は、単なる連載を超え、組合員同士を結ぶ役割を果たしてきました。
その思いはこれからも、新たな形で大切に受け継がれることを願っています。