【Webすしおおさか】令和7年8月号
大阪・関西万博、後半戦突入
「鮓 晴日」の職人達
~本物の「すし」を世界のお客様へ~
大阪・関西万博も、早いもので開幕から4ヶ月が過ぎ、後半戦に突入している。

SNSを通した楽しい発信の影響もあり、8月16日までの総来場者数の累計は約1678万人。
これまで1日あたりの来場者数が最も多かったのは、大曲の花火が打ち上げられた6月28日の20万2819人(関係者含む)。

7月12・13日にはブルーインパルスによる、念願のアクロバット飛行が披露された一方で、8月13日は、地下鉄・大阪メトロ中央線が一時運転を見合わせ。
夢洲駅が閉鎖され、多くの人が帰宅困難になり、当日出勤した晴日の職人も影響を受けた。
今月号は、スシダイニングすし智の松岡智之(吹田支部)さん、金寿司の林満さん(岐阜県組合)、都寿しの沖本剛志さん(東住吉支部)よりお話を伺った。
◆松岡智之さん(スシダイニングすし智・吹田支部)
準備や提供の仕方など自分の店とは全然違いますので、逐一教えてもらいながら、こちらのやり方に沿うようにはできつつあるかなと。皆さんとは仲良くやってます。年齢キャリア関係なくみんなで盛り上げようという気持ちです。
お店とは違って勝手は違いますが、勉強させてもらってるんで新鮮で楽しいです。何のストレスも無いです。江戸前は経験がありませんでしたが、勉強させてもらいながら吸収できる所は吸収したいです。
自店は、70年の大阪万博の会場に近く、店の前から大観覧車が見えます。今年の12月で40周年を迎えます。晴日で学んだすしを、今後すし智バージョンで提供できたららと思います。

◆林満さん(金寿司・岐阜県組合)
岐阜組合の副理事長・専務理事、自店で事務局を兼ねているので、毎月各県からの機関紙が届きます。すし職人の募集も大阪組合の新聞で知りました。
自店の2階座敷の一角をすしカウンターに改装し、すしを中心としたコース料理を毎週月・火曜日限定で提供しています。目の前で出すというスタイルが好評です。
晴日では、初日から色々やらせてもらい、こういう段取りですればいいんだという発見がありました。そして、大阪の方とつながり友達になれたことも良かったです。9月にチャンスがあればまた来たいです。
岐阜県組合は16人です。組合員を増やそうと、A4サイズの機関紙を発行したり、理事会後に、新聞の内容を考えたりしていますが、なかなか増員に結びつけることは難しいですね。

◆沖本剛志さん(都寿し・東住吉支部)
食材の説明をしながらすしを提供するのが難しいですね。養殖マグロを使う理由、なぜ天然ものが使えないか。ホタテは仕込みで甘みを増すために塩水に軽くつけて処理しているとか。かんぴょうは栃木県と茨木県の県境にある渡辺商店から仕入れているとか。説明したあとに、次は何を言おうか迷います。ですから、晴日に出勤するときは毎回ドキドキしています。前日は飲まないようにしてますが、逆に飲まないと眠れないので、一杯だけ飲んで寝るんです。晴日の仕事終わりに飲みに行くのが好きです。もちろん最寄り駅まで帰ってきてからですが。
晴日で教わったケラ玉(厚焼玉子)など、今後お店でも提供したいと考えています。

アサヒビールミュージアム
大阪府鮓商生活衛生同業組合理事長
成尾 友紹
毎日暑い日が続いていますが、皆さまお変わりないでしょうか。
先日、うちの店のスタッフと一緒に、アサヒビールミュージアムの見学に行って来ました。
工場見学には何回か行った事はあるのですが、かなり感じが変わり映像が随所にあり、まるで自分がビールのタンクに入ってしまったような感覚の所もあったり、自分が缶ビールになってベルトコンベアで運ばれて行くような感覚になったりと、非常に面白い工場見学でした。
また最後には、理想的な美味しい生ビールが頂けます。人気のある工場見学なので、予約がすぐに取れないとの事ですが、是非皆様も一度行ってみてください。
さて、万博も残すところ2ヶ月を切りました。暑い中頑張ってもらっている晴日の組合員の皆様に感謝です。
お店のお悩み解決をサポート
専門家(中小企業診断士)派遣支援事業
全国生活衛生営業指導センター 支援は無料です
全国生活衛生営業指導センターでは、(一社)日本中小企業診断士協会連合会と連携し、専門家による伴走型支援を希望する生活衛生関係営業者を対象に、中小企業診断士を派遣し、物価高騰等に伴う経営課題の解決・改善を図ることを目的とした「専門家(中小企業診断士)派遣支援事業」を今年度も実施しています。

中小企業診断士による支援は、原則として訪問による面談形式となります。
※オンラインによる面談も可能な場合もあります。担当する中小企業診断士にご相談ください。
本事業にかかる支援については無料です。1回の申込につき、5回程度のサポートを行い、最後まで支援いたします。
全国指導センターは、申込書を受け付けた後、(一社)中小企業診断士協会連合会と連携し、派遣専門家(中小企業診断士)を選定、組合員店舗へ派遣し、支援ニーズに沿った支援・相談を行います。
支援を希望する方は申込書をダウンロードし、必要事項を記入のうえ、全国指導センターまでFAXで申込をお願いします。

全国生活衛生営業指導センターホームページ
https://www.seiei.or.jp/
▼申込期限 令和7年12月31日
▼FAX 03-5777-0342
本事業についてYouTubeで紹介されていますのでご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=peXzj1m1thc&t=1s
大阪育ちのこころちゃん通信(72)
大阪府健康医療部生活衛生室 食の安全推進課
HACCPの取組ポイント ―衛生管理計画の作成―
HACCPの考え方を取り入れた衛生管理の基本は「衛生管理計画の作成」、「衛生管理の実施・記録」、「振り返りの実施」です。これらの取組ポイントについて、3回にわたって説明します。
1回目となる今回は、「衛生管理計画の作成」です。「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」において求められることの一つが、これまで行ってきた衛生管理を文書化(見える化)することです。文書化することで、衛生管理ポイントが明確になり、従業員の誰もが同じ衛生管理をすることができます。
例えば、原材料の納入時に、衛生管理計画で「外観・におい・包装の状態・表示(期限、保存方法)・品温を確認する」という衛生管理方法を明確にしておくと、不適切な取扱いがされた原材料が届けられたとしても、その納入を未然に防ぐことができます。問題が起きた時は「返品し、交換する。」というルールを予め決めておくことで、適切に対応することができます。
また、せっかく施設に合った良い衛生管理計画が作成できても、机にしまい込み、誰からも見られなければ意味がありません。従業員への衛生教育の実施や見えやすいところに掲示する等の従業員への周知徹底を図り、施設の衛生レベルを向上させましょう!
【食品関連事業者向けHACCPセミナー動画の案内について】
HACCPに関する動画(昨年のHACCPセミナー)を10月13日まで限定公開しております。
スマートフォンからご覧いただくことも可能です。組合員様の衛生教育にご活用ください。
https://youtu.be/iU446hCiLHw?si=b-XdUbxih50Nm8bq
すしや万歳
日本の庭園として、料理屋としても大変有名だった太閤園。今、つぶしている。残念だ。
太閤園で結婚式をしたという方も多いと思う。一つの物件としてではなく、大阪の心の支えで有ったのに。太閤園で仕事をしていた職人達は、それを誇りにしていた。仕事も非常に丁寧で、勉強になった。
昔、藤田伝三郎の「網島御殿」であったか。コロナ禍で経営悪化と聞く。残念だ。
刀剣ブームで有る。
中学3年女子の夏休み研究が、京都刀剣御朱印巡りだ。豊国神社に骨喰藤四郎、粟田神社に小狐丸、他に代々家宝として伝わった刀剣が、神社仏閣に収められている。
当時刀匠として超有名な数人が造った刀剣が、国宝クラスとして残っている。
とびきり卓越した物を作り出せる技術。今の我々の世界でも言えるのではないか。すしももっと進化、飛躍をせねば取り残される。常々研究、努力。毎日に流される事なく、進歩せねば。この業界の明日を作る人材は集まらない。