新鮮・採れたて情報 2022.9

新天地で心機一転! がんばってます

東住吉支部 鮨 ふく将 
地域に根ざした店作り目指す

近鉄南大阪線・針中野駅から徒歩10分。今里筋沿いに店を構える、鮨ふく将。以前はうを久という屋号で、羽曳野市の恵我ノ荘駅前で商売をしていた。
店主の福田将仁さんは中学卒業後、定時制高校に通いながら、うを久にアルバイトで入店。昼はアルバイト、夜は学生の二足のわらじで頑張っているうちに、この商売でやっていけると思い、卒業後同店に就職した。平成31年1月1日に後を継いで四代目として奥様の絵里さんと2人で切り盛りしていたが、市が計画している駅前広場の整備事業の協力に応じて閉店。大阪市内で勝負しようと心機一転屋号も改め、今年3月1日に移転オープンしたばかりだ。
以前のお店は仕出しや持ち帰りがメインだったが、移転してからは店内飲食のみで勝負。お店の宣伝には、フェイスブックやインスタグラムを活用している。
ランチタイムは、にぎり8かん1,100円、12かん1,650円、ちらし寿司1,100円、(ともに赤だし付)お造り・握り5かん・茶碗蒸し・赤だしセットのお造り定食1,650円。
夜のメニューは、子持ち鮎2匹800円、たこ酢700円、造り各種1,000円〜などで、今の時期は土びん蒸し1,600円がよく出る。にぎり単品は150円から。まぐろ250円、しまあじ300円、とり貝350円、うに500円など。移転してから、トロたく巻1,500円、にぎりの芽めぎ250円がよく出るそうだ。
「一品料理だけで食事を終える方もいるので、お客様にはぜひ、にぎり全般を食べてもらいたい。すしを握りたいので」と福田さん。

ドリンクメニューは、ビール、酎ハイ、ハイボール、日本酒、焼酎、ウイスキー、白ワインなど一通り。冷酒は常に地酒を2酒類は置き、今は高知、新潟、青森の地酒を地元の酒屋さんから仕入れている。
客層は、子育てが終わったご夫婦世代が一番多い。また、お店の近くに介護施設がたくさんあるので、介護士さんや近所の方が車いすのお母さんを連れてくることもあり、車椅子ごとテーブルにご案内できるスペースも確保している。
お店は福田さん、絵里さん、アルバイト3人(昼1人、夜2人)。アルバイトの募集は店頭の貼り紙のみで、何週間も応募がなく、はじめて応募してくれたのが村橋さん。「色々無理を言うこともありますが、皆さん良い方ばかりで助かってます。これも縁だなと」と絵里さん。
今後について話を聞くと「お昼の来店客を増やすため、何か打ち出せるものがないか模索中。移転して半年ですが、お店を認知してもらうためにも、地域に根付いた商売を頑張りたい」と話してくれた。
客席は、カウンター10席、4人×1テーブル。

【鮨ふく将】大阪市東住吉区湯里2-18-11SKコーポ針中野103号。営業時間:午前11時〜午後2時、午後5時〜10時。TEL:06-6777-3359。水曜日定休。

ちょっとブレイク

すしなにわのグルメライターオヤジのけいちゃんが、
大阪の食事情や地域、お店のお話など紹介します。
NEWSすしおおさか すし屋万歳コーナーよりと食の巷間談義・・・

  • テレビのコマーシャルで流れる、食べ放題の1カルビ焼肉店。孫と一緒に行って来た。韓国系の店。5時30分頃、満席です。一時間お待ち下さい。次から予約下さいと。70歳以上、小学校低学年は少し安い。
    肉は一ツの部位を平たくスライスするか、反対向けに切り付けるか、短冊に切り目を入れるか、味はどれをオーダーしても皆同じで有る。
    しかし感心したのは、サイドメニューが豊富。ソフトクリーム、色々のアイスクリーム、パフェ、うどん、韓国メン、冷麺、何でも有る。
    厨房はさぞかし大変だと思いきや、うまく区分使用にしている。肉を切る所も、そんなに広くない。後はまな板を一緒にせず、食中毒を防ぐ。我々と同じ位注意はしている。すべて注文はタッチパネルを使用。2時間制で十分だと思うのだが、画面は刻一刻と時間を表示。もう後30分と出ると、尻がこそばくなって「もう出よ」となる。
    うまく出来ているというか、策略にはまる。客単価は一人5,000円位になる。以前、ユッケで食中毒を出した店だが、そんな事はどこ吹く風で、よく繁盛している。
  • アベノミクスの長期政権が影響を及ぼしたとは思いたくないが、世界三位の経済大国が、所得では世界22位、38,151ドル。韓国41,960ドル、中国12,695ドル、米国69,392ドル、スイス64,824ドル、カナダ55,342ドル、オーストラリア55,206ドル。
    マクドナルドのビッグマックが、米国約644円、シンガポール約504円、タイ約438円、日本約425円らしい。その年ごとに多少の上下は有るだろうが、神国日本と威張ってる間に、完全に抜かされていた。
    所得が上がったら、物価も上がる。所得も30年間上がってなくって、物価もそこそこなら、生湯の中でのんびり暮らせたのと違うか。これでも日本は競争の厳しい社会だと言われて来たのに、よその国ではもっとなのだ。
    もう生活できたら余分な金は要らん。家族全員幸せなら余分な仕事、出世は要らん。そんなに山程食わなくっても、腹八分目が健康だし、農耕民族の日本人は野菜を食べてたら十分。肉は体に悪い、魚でいい。日本はこれでもう良い。今が平和で一番良い。
  • 沢山の若者が巣立って行った。
    しかしいざ、自身が老いてくると、助けてくれる者は誰も居なくなっていた。小言が多すぎたのか。仕事が厳しすぎたのか。休みが少なかったのか。給与が少なかったのか。商売のやり方が古いのか。上手に若者を続かせている方がうらやましい。
    店の設備も、次から次とヘタってくる。製氷器、天井付のクーラー、大きな冷凍庫、台下冷蔵庫。もう今から新品を入れ替える体力はない。どうしようか、どうしようか。営業中止しようか、中古でしのごうか。難問は山程有って、応援してくれるお客様に申し訳ないことはしたくない―。
    残るは決断のみ。世代交代の時期かもね。
    自戒。