新鮮・採れたて情報 2021.5
ちょっとブレイク
すしなにわのグルメライターオヤジのけいちゃんが、
大阪の食事情や地域、お店のお話など紹介します。
NEWSすしおおさか すし屋万歳コーナーよりと食の巷間談義・・・
- 四月の下旬に、車椅子を押したお婆さんが幕の内を注文に来た。丁寧に聞いて、注文書も一緒に控えて、その日五月十三日に持って行ったら、六月十三日だった。
団地に出前ですしを持って行ったら、「そんなん注文してないで」と。すると横に居た友達が、「あんた、さっき注文してたやんか!!」やっと一件落着。
出前館等の配達業務、トラブルはないのかな?出前はそんなやさしい仕事ではないで。 - 童謡に、
からす なぜ鳴くの からすは 山に…
かわいい七つの子が有って、かわい、かわいと鳴いている。
この頃のカラス、ビルの非常灯が一晩中ついているからか、一日中起きて、我々人間を怒鳴りつけてる様に鳴く。
コラコラコラ、ガアー、ガア。ここはカラスの世界。人間よ、俺らに逆らうな。
ゴミは荒らす、スーパーの前で待ち伏せして、買い物カゴのラップした商品等、サーッと飛んできて取って行く。まだ暗がりの早朝から、カラス同士けんかしているのか、まあやかましい事。コラコラコラ、ギャアーッ、ギャアーッである。殺し合いをしているのか、正にカラスの独断場だ。誰もどうも出来ない。
夕方、空が暗くなる程の量で飛んで、堤防などの巣に行く姿は、まるで悪魔の鳥。我々の心が荒んだから、もう「かわい、かわい」と聞こえなくなったのか。カラスが恐竜に成長してきたのか。 - 私の代は、ずっとこの地で寿司業を営んでいる。祖父の頃は、和歌山簑島、前が湯浅湾で、大敷網をその入口に仕掛けて有って、毎日、いわし、さば、小鯛、太刀魚等は大漁で有った。
朝から煮干しを作る者、大きければとろ箱に並べて売る者。
次は村全員での仕事で、海水で魚を捌き、すしを作るのだ。軽く酢で洗って、それぞれが家ですしにして、山を越えて町へ売りに行くのが日課だった。
食べ物が無い時代、ハエがたかろうが、煮干しにウジが湧こうが良く売れた。子供や親に食べさせる為、皆良く働いた。世の中に文句を言う人など居なかった。生き延びる為に当然だった。
その頃も入れたら、すし業は私で三代目だ。苦しかった頃が体に染み付いている。年がら年中働いた。今でも休日は無い。
もう野望もないが、今は生涯すしを扱う仕事を出来た事を有り難く思っている。
大満足である。
ありがとう、幸である。