すし祭では技術委員会と青年委員会が担当して「第10回すし技術コンクール」が開かれ、約30人の選手が出場、日頃の練習の腕を競った。課題は近畿ブロックのコンクールに合わせ、前回同様「関西ずし・江戸盛り競技」。制限時間40分の間に、バラン切り、中巻き、キュウリ巻き、鉄火巻き、ケラ箱、バッテラを各1本と、握り22個をつくり、尺3寸のすし桶に盛り込む。服装や身だしなみ、仕事の段取り、仕事ぶり、後片付けまで厳しくチェックされる。
コンクールでは、審査員が採点表を手に選手の前に立ち、また一般市民はプロの仕事ぶりを見ようと、何重にも人垣をつくり、慣れない選手達は否応なく緊張の連続。余裕を持って仕上げた選手がいた反面、時間オーバーの選手もいた。出来上がった作品は、会場にずらり展示。組合員や若手従業員らは、作品の良し悪しを検討、市民らはいずれも見事な出来栄えに賞賛の声を挙げていた。
今回大阪府知事賞に輝いたのは、高野健司さん(寝屋川支部・さかえや)。大阪市長賞は河合進さん(茨木支部・三府すし)、堺市長賞は木下真さん(北支部・阪急食品工業(株))、理事長賞(優秀賞)は水島数尚さん(旭支部・すし一)他全員。高野さんはバラン切りの部で優勝以来、前回、前々回、近畿ブロックコンクールを連覇、通算3度目の知事賞受賞。表彰式の後、大阪府の鈴木食品衛生課長は「安全で美味しく、職人の心意気がすしの楽しさ。これからも食品衛生の向上へ一層の努力を」と祝辞を述べられた。 |