大阪で全国大会開催決定

宮城大会参加費用全額負担、実行委員参画が条件
(参加人数に上限あり)

全国すし連の全国大会が令和10年、大阪で開催されることが決定した。大阪組合が主管を務める。開催に向け、組合一丸となった準備が求められる。

大阪での全国大会開催は今回で4回目。初開催は昭和33年の第1回大会、2回目は昭和45年の大阪万博の年、3回目は平成15年11月5日に中之島の大阪国際会議場で開催された第46回大会である。今回の開催は、平成15年以来、25年ぶりとなる。

これを受け、組合では今年11月に宮城県で開催される第68回全国大会への参加を呼びかけている。宮城大会は、大阪大会開催に向けた準備と機運醸成の重要な機会と位置づけている。

当組合では、宮城大会に参加する組合員に対し、交通費・宿泊費および大会参加費を全額負担することを決定(但し、参加人数に上限あり)。参加者は、大阪大会に向けた実行委員会のメンバーとして活動することが条件となる。

現地で大会運営や雰囲気を体感することで、大阪大会の成功に向けた準備に生かすとともに、大阪大会のPRにもつなげていく考えだ。

組合では「多くの組合員に参加いただき、経験を大阪大会に還元してほしい」としており、積極的な参加を呼びかけている。

第68回通常総会にご参加を

5月28日 天王殿で開催

第68回通常総会が5月28日(木)、大阪市天王寺区の「料亭天王殿」で開催される。

総会では、新旧年度の事業報告および収支決算、ならびに新年度の事業計画・収支予算などについて審議し、承認を得る予定。

総会の開始時間については、決定次第、機関紙等で知らせるほか、組合員には4月に案内状を郵送する。詳細は案内状で確認を。

なお、欠席の場合は委任状の提出が必要となる。

また、総会終了後には懇親会を開催。同業者同士の情報交換の場として、日頃の取り組みや課題などについて気軽に語り合える機会となるため、ぜひご参加を。

総会成立には組合員の出席が必要となるため、多数の参加を呼びかけている。

▼日程 令和8年5月28日(木)
▼場所 料亭天王殿(大阪市天王寺区逢坂2-8-52 ℡06-6771-6010)
※大阪メトロ堺筋線「恵美須町」駅3番出口より東へ約400m、谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅5番出口より南へ約450m、四天王寺前交差点を西へ約350m

牡丹鍋

大阪府鮓商生活衛生同業組合
理事長 成尾 友紹

私は鮓組合の理事長ですが、ほかにも17団体の理事長がおられます。特にお付き合いの深い組合は、旅館、喫茶、麺類、中華、食肉、社交、食鳥、料理、飲食組合の理事長の皆さま、そして大阪食品国民健康保険組合の津田理事長です。

先日、この皆さまと一緒に、旅館組合理事長の岡本さんの旅館「不死王閣」で猪料理をいただきました。いわゆる牡丹鍋です。

猪は、食肉組合理事長の池田さんの指示のもと、ちょうど食べごろの時期を見計らって捌かれたものとのことでした。

見た目は赤身よりも白い脂身が多く、いかにも脂っこそうに見えます。味噌仕立ての鍋で、すき焼きのように溶き卵にくぐらせていただきます。ところが実際に食べてみると、脂の乗り具合がちょうどよく、非常に美味しくいただきました。

私が驚いたのは、その猪を頬張りながら酒を流し込む他の理事長の皆さんの食べっぷりです。皆さん私より年上の方ばかりですが、とてもエネルギッシュで「よく食べる方は元気だな」と感心しました。

私自身も猪をいただいた翌日は、不思議とこれまでの疲れが吹き飛んだように感じ、快活でした。猪はビタミンBなどが豊富なのかもしれませんね。

また、食事を提供していただいた岡本さんの旅館「不死王閣」ですが、新しく改装された別邸も見せていただきました。一度に20人ほど宿泊できる部屋は初めて拝見し、その広さには圧倒されました。お風呂も大変気持ちよく、心身ともに癒やされる時間となりました。

不死王閣Webサイトより

試食盛況、職人の技光る

第23回シーフードショー大阪ですしの魅力発信

2月25日・26日の2日間、大阪市住之江区のATCホールで第23回「シーフードショー大阪」が開催され、当組合はすしイベントステージを担当した。

初日の開会式では、一般社団法人大日本水産会の枝元真徹会長があいさつに立ち、水産業の発展や震災復興支援、輸出拡大への期待などに言及。その後、鏡開きが行われ、当組合からは粟飯原副理事長が出席したほか、水産関係団体代表らとともに登壇し、さらに大阪府広報担当副知事の「もずやん」も参加して、華やかに開幕を祝った。

当組合からは、1日目に粟飯原副理事長、沖本副理事長、岩本副理事長が参加。2日目は沖本副理事長に代わり近藤副理事長が加わり、各日3名体制で来場者への提供を行った。

イベントでは、出展各社から提供された食材を使用し、握りや軍艦巻き、細巻きなど多彩なすしを提供。温藻ヒラメやムラサキイカ、バラマンディ、台湾スギ、タラバガニ、煮穴子、サワラ、まぐろネギトロ、九州産うなぎ、フカヒレ松前漬け、しらうお、黒潮本まぐろなど、バリエーション豊かな食材を用いた。

初めて扱う食材もある中、職人の工夫と技術により、それぞれの持ち味を引き出したすしに仕上げられた。各回50貫限定で提供された試食は、開始前から長蛇の列ができ、提供開始後わずか数分で終了する盛況ぶりとなった。

食材を提供した各社の関係者からは、「同じ食材でもここまで違うのか」といった声が聞かれ、プロの技術の高さを実感していただく機会となった。

会場では、すしの日ポスターを掲示するとともに、万博出店時の写真をもとにイラスト風に制作した組合員募集ポスターを新たに作成・掲示し、組合活動のPRを行った。また、機関紙も設置し、来場者の関心を集めた。

期間中、粟飯原副理事長はニュースサイト「フードボイス」の取材に対し、「すしは幅広い世代に親しまれ、世界でも食べられている日本の食文化。今後も多くの人にその魅力を伝えていきたい」と話していた。

2日間の来場者数は、10,165名。第24回シーフードショー大阪は来年2月、同会場で開催予定。

カネク㈱ 一押し商品紹介

40年愛される業務用わさび
特撰おろし生わさび (ビルパック)300g

すしや刺身に欠かせない「わさび」。今回は、カネク㈱大阪支店の竹本善正支店長に、長年多くのすし店で使われてきた業務用商品「特撰おろし生わさび(ビルパック)」について話をうかがった。

―商品の特徴を教えてください。
竹本 当社はわさび専門の加工メーカーとして、できるだけ添加物を抑え、わさび本来の風味を大切にした商品づくりを行っています。本品は、山間渓流の清水で育つ精選された本わさびをベースにすりおろした製品です。常温保存の商品は保存性のため添加物が多くなる場合もありますが、この商品は品質と味を重視し、香りと辛味のバランスを追求しています。すし店や和食店の職人の方々に長くご愛用いただいている商品です。

―原料についてはいかがでしょうか。
竹本 わさびには、本わさびと西洋わさび(ホースラディッシュ)があります。粉わさびの原料としても知られていますが、それぞれの特性を生かして配合することで、香りや辛味のバランスを整えています。また国産わさびは長野や静岡などが主産地ですが、近年は生産量が減少しており、原料確保も大きな課題になっています。後継者不足や栽培環境の維持などもあり、全盛期に比べ収穫量は大きく減っているといわれています。

 ―ところで、わさびの意外な使い方はありますか。
竹本 少し変わったところでは、日本酒や焼酎にわさびを入れるお店もあります。水割りや炭酸割りなどに少量加える方法で、興味があれば一度試してみてほしいですね。また料理では、肉料理に添えたり、マヨネーズに混ぜてタルタルソースにしたり、ポテトサラダに加えるといった使い方もあります。

―ロングセラー商品と聞きました。
竹本 この商品は昭和61年(1986年)発売です。長年、すし店や和食店の皆さまに支えていただきながら改良を重ねてきました。業務用として使いやすい品質と安定した味わいが評価され、現在も多くのお店でご利用いただいています。

すしの味を引き立てる名脇役であるわさび。職人の仕事を陰で支える存在として、長年現場で選ばれてきた理由がそこにある。

なお「特撰おろし生わさび(ビルパック)」はサンプル対応も可能とのこと。興味のある方は、ぜひ一度試してみてはいかがだろうか。

問=カネク株式会社大阪支店 竹本まで(℡06-6531-4332)

万博出店の経験語る

成尾理事長 吹田ロータリークラブで講演

吹田ロータリークラブの勉強会が2月19日、吹田市のサニーストンホテルで開かれ、当組合の成尾理事長が講師として招かれた。会員約50人が参加し、大阪・関西万博への出店で得た経験などについて耳を傾けた。

講演では、組合が万博に出店したすし店「鮓晴日」の取り組みを中心に、出店の経緯や運営の実際、半年間の営業を通じて得た気づきなどが語られた。

成尾理事長はまず、すし文化について触れ「すしは世界的に広く親しまれている一方、生魚を扱う繊細な食べ物であり、衛生管理の徹底が大切」と説明。海外の支部とも連携しながら、世界に安全で安心なすしを提供する取り組みを続けていると述べた。

大阪・関西万博への出店は、ロイヤルホールディングスからの一本の電話がきっかけで「本格的なすし店を出したいが職人がいないため協力してほしいという依頼でした」と振り返った。

しかし、実際の運営は長期間にわたり、職人の選抜や握りの大きさ、盛り付け、衛生基準などを統一することに苦労したとも。「鮓組合は会社ではなく職人の集まりですから、同じ形にそろえることには苦労した」と語った。

会場では厳格な衛生管理が求められる中、関係者と協議を重ね、現場の技術を生かした形で運営を進めたという。

最後に成尾理事長は「万博という舞台で大阪のすしを世界に発信できたことは大きな経験。今後もすし文化を守り、さらに発展させていきたい」と述べ、講演を締めくくった。

一陽来復

近所に、厳しい修行をさせる事で少々有名な割烹店があった。

ある時その店の前を通りかかると、憔悴しきった一人の従業員を別の従業員が一生懸命励ましている光景に出会った。恐らく何かをしでかして、大将にぼろかすに叱られたのだろう。

その様子を見ながら、人様から頂かった子をそこまで追い込まなくても良いのにと思った。

しかし今振り返って見ると、人のことを言えたものではない。

以前、当店で働いていた従業員が、久し振りに立ち寄ってくれたことがあった。昔話など色々する中で、その子がふとこう言った。

「大将に怒られて、僕は後ろから包丁で刺そうかと思った事がありました」

それを聞いて私は大きなショックを受けた。

確かに私はその子をよく叱った。ただ私としては、世の中の常識を教え込まなければと思っての叱責だった。でもその叱責が、若い子の心を追い詰めていたのかと思うと、複雑な気持ちになった。

十年ほど前になるが、調理師学校の校長先生と話す機会があった。

先生は「卒業生の二割ほどしか和食の世界に進みません。さらに寿司屋に就職する子は何年かに一人ぐらいです」とおっしゃっていた。その言葉を聞いて考えさせられた。

平成時代まで、我々の業界は若者に冷たかった。振り返ってみると、何をやってきたのだろうかと思う。大切な若者たちの心を、ただ傷つけてきただけではなかったか。

もうすぐ四月。新しい年度の始まりだ。

新卒者を受け入れる組合員の方もおられるだろう。若い従業員を育てる悩みや、また成功談など、この新聞の紙面で交換し合えたらいいと思う。

私は、良い従業員に恵まれている大将に心から敬服している。

平成不況やコロナ禍を経験した今でも、お互い信頼関係でつながっている従業員を持つ大将には、なおさら頭が下がる思いだ。